シープロン化成様は、ゴムロール製品の彫刻加工では10年以上の加工実績を持ち、優に千件を超える加工をされてきました。従来より、大型・小型のNC旋盤を駆使してさまざまな工業用途向けのロール製品を短納期で納入されてきましたが、2007年10月にMastercamを導入することで、より充実した加工体制を実現されました。 http://www.sheepron.com
現状、大半が特注品であり、ご用命を受けてからの製造手配に並行してCADCAM工程もスタートしますが、その中でCADによる図面作成、CAM加工方法の検討にMastercamを活用し、CADCAMシステムを強化しています。
Mastercamの導入をチャンスとして高精度、製作時間短縮、加工ミス防止のために様々な取り組みを行っています。
★1 製品を加工パターン別に分類し、Mastercam上でパターン毎に加工手順、使用ツールをあらかじめ組み込んだ段取りプログラム(シェルプログラム)を準備しています。お客様の図面を受領して直ちにCAD製図を行い、シェルプログラムと組み合わせることで手順やツール設定のミスなく、迅速にNCプログラムを製作できます。 ★2 作成されたNCプログラムはさらに、自社開発のGコードアナライザーにて、最終チェックをしています。 チェック項目は、@NC旋盤側設定(ハード条件)との整合性、AGコードの最終チューニング の2点です。 ★3 ドリル穴加工や、ラジアルクラウン加工など形状的に規則性の高い加工では自社開発ソフトの“SGメーカー”を使用し、通常のCAD製図工程を省き、お客様図面を確認しながら画面対話式に最少数の寸法データを入力しています。このような取り組みにより作図時間を節約するとともに作図ミスも発生することなく、高速でNCプログラム作成が可能となりました。
ゴム業界においてもNC切削研磨加工は、モノづくりのための標準的な加工技術となり伝統的な技能・熟練技術とともに多種多様化するゴム製品のための切り札となっています。 当社が対象としているゴム素材は耐摩耗性に優れる反面として難加工性である、弾力性の反面として事後の変形反りが出やすい、熱膨張収縮が大きいことにより寸法変化も大きいなどの特徴があります。また製品について言えば、半導体ライン向け高精度ロールからコスト優先の再ライニングロールまで製品毎に要求品質にも相当の幅があります。 当社はゴム製品のNC加工において永年経験を重ね、刃物や砥石など工具の選択あるいはマシン運転条件の最適化等によりゴムの加工特異性に十分対応できるノウハウを蓄積しデータベース化しています。 近年、Mastercamを導入することでNCプログラムの完全社内製作が可能となりました。今後は、多品種で個性的なゴムロール製品をターゲットとして"ゴム加工のノウハウを組み込んだ"CAM"を充実することで高品質・短納期を推進する、さらに他社にはない大型NC旋盤を活用することで大物彫刻製品をどんどん増やしていきたいと考えています。