ねじ切りミルの段階的な進入/退出
ねじ切りミルツールパスに新たに追加された徐変オプションは、工具メーカーの推奨条件に合った進入および退出動作を生成します。この方法を使用すると、180度の円弧動作で工具を徐々に食い付かせるヘリカル動作を使用して径方向に進入します。円弧動作中に、工具はピッチの半分の深さで切り込んでから、径方向と軸方向で完全なねじ切り深さを加工します。つまり、徐変オプションは、より的確な進入および退出方式を利用することで、工具の長寿命化と適切な工具エンゲージメントに寄与します。
次の図では、赤い点線がめねじの内径を表現しています。工具動作(緑色)は、ねじの開始点から180度の位置で開始しています。ピッチの半分をヘリカル動作で移動して、進入しながら徐々に工具を食い付かせています。退出は、同じ動作を反転したものになります。つまり、工具は完全に食い付いた状態から180度で径方向に徐々に退出しながら、ピッチの半分を移動します。
徐変オプションを有効にすると、Mastercamは当たり量(%)パラメータを有効にします。工具が食い付き始める前の、めねじの内径から工具までの距離、またはおねじの外径から工具までの距離を指定するために、このパラメータを使用します。工具メーカーは、ねじの外径/内径に対する割合を使用することを推奨しています。