PrimeTurning™の機能強化

PrimeTurningにいくつかの機能強化があります。それにより、このツールパスを使用できるアプリケーションの範囲が拡張され、全体的なワークフローも改善されています。

PrimeTurningの角度を付けた切削

PrimeTurningでは、作成される粗取り切削に角度を付けることができるようになりました。パーツ上の傾斜が付いた面に平行に切削を作成できるため、加工が非常に容易になります。例えば、次の図は-20度の角度を付けた粗取り切削です。

-20度の角度を付けた粗取り切削

PrimeTurningツールパスの粗取りパラメータタブで角度を指定します。

粗取り角度の設定。

角度ボタンをクリックし、ダイヤルを使用するか、グラフィック画面から図形を選択して角度を設定します。

粗取り角度を設定する。

PrimeTurningがピンチターンに対応

PrimeTurningツールパスが、ピンチターン操作およびバランス ターン操作で選択できるようになりました。

バランス ターン操作の例。

ピンチターン操作の作成時に、他のツールパスと同じようにPrimeTurning操作を選択できます。ピンチターンバランス ターンの両方のモードに対応しています。

PrimeTurning操作を使用したピンチターンの設定

切削終了時の送り速度の調整

PrimeTurningには、切削が終了する前に、設定した距離で送り速度を調整できるオプションがあります。この機能は、Mastercam 2026までは水平切削にしか使用できませんでしたが、Mastercam 2026では垂直切削にも使用できるようになりました。

PrimeTurningツールパスの粗取りパラメータタブにある送り速度ボタンをクリックしてください。

粗取りパラメータ タブの送り速度ボタン。

この新しいオプションは、図のように、送り速度ダイアログボックスにあります。ダイアログボックスのレイアウトも新しくなっています。

更新された送り速度ダイアログボックス。